まなぼっと - 静岡県生涯学習情報発信システム

　この日の昼には「虫出しの雷」らしい、地響きがするような春雷が落ちていました。しかし夜には一転、霞が取れた素晴らしい夜空が広がり、星空観望会を開催することができました。

　この日のは、火星、M42（オリオン大星雲）、リゲル、M35（ふたご座散開星団）、M41（おおいぬ座散開星団）、M44（かに座散開星団）M45（すばる）、M79（うさぎ座の球状星団）などを主に観望頂きました。

　すっきりとして空のおかげで、春の星雲や星団を多く観望することができました。観望会の時間にも北斗七星がドームの上にあり、しし座も東の空に全容が出るようになりました。春めいた夜空です。火星はちょうどアルデバランとすばるの間にありました。

　プレセぺ星団は光害で肉眼ではなかなか位置が見えにくくありますが、ふたご座β星（ポルックス）と、しし座α星（レグルス）のほぼ中間あたりに、ぼんやりと見える光のかたまりがこの星団です。双眼鏡で見るのに程よい大きさです。

　本年の2月は曇り空が多く、カノープスを見られる機会が少なかったのですが、今夜は空の周辺部まですっきりしていたおかげで見ることができました。参加された方の中には「これを見に来た」という方もいらっしゃいました。南天に赤く輝く姿は早春の風物詩。そろそろお見納めとなりそうです。