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2014年01月10日(金) たんけん隊
たみーが浜松こども館で行われた「Let”s チャレンジ!~ かんなけずり~」の取材へ行ってきました。
レポーターのたみーです。
12月1日(日)に、浜松こども館で行われた「Let’s チャレンジ!~ かんなけずり~」の取材へ行ってきました。
 
かんなとは長方形の樫の木台に刃を仕込んだもので、かんなけずりとは材木の表面を削って平らにすることです。今回のプログラムは、NPO法人天竜川・杣人(そまびと)の会との共催で、浜松建築業組合の大工さん二人の指導のもと、子どもたちが体験するものでした。
かんなけずり体験が行われた7階のワークショップ内は、ヒノキのあたたかく良い香りに包まれ、穏やかな空気が流れていました。
   
まずはじめに、大工さんがかんなけずりを見本でみせた後、大工さんが子どもに優しく声をかけながら手を添えて一緒にかんなけずりをしました。そして最後は、自分の力でかんなけずりを行います。自分で削った木くずは持ち帰ることができ、洗濯ネットに入れて湯船の中に入れると入浴剤としても楽しめるそうです。
  
大工さんが削る様子からは想像できないほど、かんなけずりは難しく、面に対して均等に力をかけないと上手に削ることはできません。大工さんのような腕前になるには長い時間をかけ、多くの経験が必要だそうです。それでも子どもたちは、積極的にかんなけずり体験に取り組んでいました。何度も体験する子どもたちもいて、とても上手に削ることができるようになっていました。
武田1
かんなけずりをした感想を聞いてみると、「思ったより重くて力が入らなくて難しい。」「(木くずが)くるくる回って出て来て楽しい。」「普段できない(体験)から嬉しかった。」という声が聞かれました。

また、木くずを見た感想を聞くと、「木とは思えない。」「しゃぶしゃぶみたい。」「かつお節みたい、食べれそう。」という声が聞かれました。かんなでヒノキの柱を削ると表面もつるつるになり、子どもたちは削った後の柱の手触りにも興味を持ち、触って喜ぶ様子が見られました。長い木くずをつなげて縄跳びに挑戦したり、リボンにして頭や腕に結んだりして楽しんでいました。 また、くるくる巻かれた木くずをさらにきつく巻いてミミズに見たてたり、木くずを入れた袋の口をしっかり縛り、枕やボールに見たてたりと、木くずが形を変え、色々な遊びに発展していきました。
武田2
私は改めて子どもたちの発想力の豊かさに驚き、廃材も立派な子どもの遊びの材料になることを学びました。
ワークショップ内で子どもたちは、かんなけずり体験だけではなく大工さん手作りの汽車やサイコロ、型はめパズル、バットがあり、かんなけずり体験の順番を待っている間に遊ぶこともできました。また、かんなけずりができない小さい子どもたちでも、様々な体験を通して木の温もりを感じていました。

この日、浜松こども館内では、かんなけずり体験だけではなく、木にまつわるクイズや、木で作られた動物のおもちゃ・古民家のジオラマ模型の展示、和太鼓の演奏体験等も行われていました。館内の遊具で遊んでいる子どもたちが立ち止まって展示物を見たり、和太鼓の演奏体験を行ったりする様子が見られました。

浜松こども館では、他にも色々な企画や、季節に合わせた企画も行われています。是非参加してみてください。